ぐたぐた

精選版 日本国語大辞典 「ぐたぐた」の意味・読み・例文・類語

ぐた‐ぐた

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① =くたくた(一)①
歌舞伎初霞空住吉(かっぽれ)(1886)「気は付いたが、ぐたぐたと体に少しもたわいがない」
② =くたくた(一)③
※東京の三十年(1917)〈田山花袋〉KとT「何かぐたぐたと煮えて、湯気が白く颺(あが)った」
③ とりとめのないことを長々としゃべるさま。また、不平不満を並べ立てるさまを表わす語。ぐずぐず。ぐだぐだ。
解体日暮れ(1966)〈杉浦明平〉一一「酔っぱらって議場にあらわれて、ぐたぐたとしゃべるのがつねであった」
[2] 〘形動〙
① =くたくた(二)
※くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉四「土砂を掛けられた様に直ぐグタグタになる気遣は無ヱ」
② 泥酔しているさま。ぐてんぐてん。
忠直卿行状記(1918)〈菊池寛〉三「無礼講酒宴に、グタグタに酔ってしまった若武士達は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぐたぐた」の意味・読み・例文・類語

ぐた‐ぐた

[副]
くたくた1」に同じ。
力の抜けたさま。
「―して手応えのない赤ん坊」〈漱石道草
[形動]くたくた」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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