ぐさぐさ(読み)グサグサ

デジタル大辞泉 「ぐさぐさ」の意味・読み・例文・類語

ぐさ‐ぐさ

[副]
鋭い刃物などを続けざまに突き刺すさま。また、その音を表す語。「きりぐさぐさ(と)穴をあける」
他人何度も厳しいことを言われて、心理的な打撃を受けるさま。「彼の一言一言が胸にぐさぐさ(と)突き刺さる」
束ねたものをゆすぶって緩めるさま。
髪の毛を持って―揺すると」〈横光時間
[形動]きちんと縛ったり束ねたりしてあったものなどが緩んでだらしなくなるさま。
「衿元が―になって戻るのは」〈有吉紀ノ川
アクセントサグサ、はグサグサ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぐさぐさ」の意味・読み・例文・類語

ぐさ‐ぐさ

[1] 〘形動〙 きっちり縛ったり、組んだりしてあるものがゆるんでくずれたさま。服装などがゆるんで乱れたさま。
春景色(1930)〈川端康成〉四「足つきが、象も駱駝もぐさぐさの古わらぢをはいてゐる感じだ」
[2] 〘副〙
① 束(たば)になっているものなどを揺すったりするさまを表わす語。
※時間(1931)〈横光利一〉「それで私は彼女の髪の毛を持ってぐさぐさ揺ると」
② わら束などを続けざまに刃物で刺すさまを表わす語。

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