ぐいぐい(読み)グイグイ

デジタル大辞泉 「ぐいぐい」の意味・読み・例文・類語

ぐい‐ぐい

[副]
力を込めて引くさま、または、押すさま。「綱をぐいぐい(と)引っ張る」
物事を勢いよく積極的に進めるさま。「計画ぐいぐい(と)押し進める」「後続ランナーぐいぐい(と)引き離す」
酒などを勢いよく続けて飲むさま。「冷や酒ぐいぐい(と)あおる」
空腹で腹が鳴るさま。
「腹な虫めが―ぬかすわい」〈滑・浮世風呂・四〉
[類語](1むずとむんずと力ずく腕ずく力任せぐっとぐんとぐいとぐんぐんどんどんぎゅっとぎゅうぎゅうぎゅうきゅうきゅうがっちりきゅっとひしと乱暴粗暴手荒手荒い荒っぽい荒荒しい力を込める2ずいとぐいとぐんぐんどんどんすらすら見る見るめきめき見る間にとんとんどしどしずんずんさっとさっさとっとと/(3ぐびぐびぐびりぐびりごくりごくごくごくんがぶがぶ

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精選版 日本国語大辞典 「ぐいぐい」の意味・読み・例文・類語

ぐい‐ぐい

〘副〙 (「ぐい」を重ねていう語。多く「と」を伴って用いる)
① 物事を力任せにすること、また、精力的にことを行なうさまを表わす語。
浄瑠璃・心中刃は氷の朔日(1709)中「それをあいづに其かみそりで、〈略〉ぐいぐいとえぐって」
※土(1910)〈長塚節〉五「其大きな体躯でぐいぐいと仕事をしつけたのに」
② 特に、酒などを勢いよくたくさん飲むさまを表わす語。
滑稽本・八笑人(1820‐49)二「一と陶(とくり)下げて来て、二人で隣の茶屋へは入てぐいぐい呑で」
③ 空腹などで腹の鳴るさまや酒など飲みたくてのどのひくひくするさまを表わす語。
※京大本湯山聯句鈔(1504)「其詩に、食(くい)物が無てひだるいほどに、うへたる腸がくいくいとなると作たぞ」
※黄表紙・仙術独稽古(1818)上「酒のにほひをかいでは、どうもこたへられぬ。アアのどがぐいぐいする」

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