くすくす

精選版 日本国語大辞典 「くすくす」の意味・読み・例文・類語

くす‐くす

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 物がくすぶるさまを表わす語。
※玉塵抄(1563)二二「火の灰のふろにしづかにくすくすとふすぶることぞ」
② こっそりと事をするさま、また、そのような性格のさまを表わす語。こそこそ。
※松翁道話(1814‐46)四「虚空の楽屋我一にくすくすと這入って仕舞ふ」
③ しのんで笑う声、また、その様子を表わす語。
咄本・寿々葉羅井(1779)盗人「余りおかしさ、くすくすとふき出せば」
④ =ぐずぐず(一)①
※桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉四「少し虫歯が痛いと言ってくすくすしてゐます」
[2] 〘名〙 ひそかに事を行なうこと。
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉一二「言ふ事があらば陰のくすくすならで此処でお言ひなされ」

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デジタル大辞泉 「くすくす」の意味・読み・例文・類語

くす‐くす

[副](スル)
しのんで笑う声。また、そのようすを表す語。「下を向いてくすくす(と)笑う」
こっそりと事をするさま。また、そのような性格であるさま。
根性が―して居るのだもの憎らしかろうでは無いか」〈一葉たけくらべ
[類語]くすりくつくつにこにこにっこりにこりにこやかにたにたにたりにやにやにやりにんまり莞爾かんじくっくっとうふふえへらえへらえへへいひひあははにかっとからから薄笑い忍び笑い盗み笑い嘲笑ちょうしょう冷笑嗤笑ししょうあざ笑う薄笑うせせら笑う鼻で笑う

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デジタル大辞泉プラス 「くすくす」の解説

くすくす

キャラクター事業のサンエックスが製作したキャラクターシリーズ「ちわわんこ」のキャラクター。茶色犬の男の子犬種ダックスフンド

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