くさくさ

精選版 日本国語大辞典 「くさくさ」の意味・読み・例文・類語

くさ‐くさ

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 腹をたてたり憂鬱(ゆううつ)だったりして、心がはればれしないさまを表わす語。くしゃくしゃ。むしゃくしゃ。
愚管抄(1220)七「この人のなさを思ひつづくるにこそ、あだにくさくさ心もなりて」
葉隠(1716頃)一一「人より頭をふまれ、くさくさとして一生を果すは口惜き事也」
② 見るからにだらしのない感じのするさまを表わす語。
※めのとのさうし(14C中か)「くさくさとして、なにをきたるもみぐるしく候」

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デジタル大辞泉 「くさくさ」の意味・読み・例文・類語

くさ‐くさ

[副](スル)おもしろくないことがあったり、いらいらしたりして、心が晴れないさま。くしゃくしゃ。「雨続きで気がくさくさする」
[類語]じめじめ湿っぽい辛気臭い

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