ぎこちない(読み)ギコチナイ

デジタル大辞泉 「ぎこちない」の意味・読み・例文・類語

ぎこち‐な・い

[形][文]ぎこちな・し[ク]《「ぎこつなし」の音変化。「ぎごちない」とも》
動作話し方などが滑らかでない。「―・い運転」「―・くあいさつをする」
からだに合わなくて、ぐあいが悪い。
「薄綿もめん蒲団ふとんのたださえ―・いに」〈緑雨・おぼろ夜〉
[派生]ぎこちなげ[形動]ぎこちなさ[名]
[類語](1たどたどしいへた拙劣拙悪稚拙未熟幼稚不細工無器用不得手不得意へぼ下手くそから下手からっ下手つたなまずいぎくぎくぎくしゃくぎすぎす/(2かっこ悪いださい野暮野暮ったい泥臭い不細工田舎臭い不格好無様不体裁醜態醜悪醜い見苦しいみっともない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぎこちない」の意味・読み・例文・類語

ぎこち‐な・い

〘形口〙 (「ぎこつない」の変化した語。「ぎごちない」とも)
① まだ十分に慣れていないために、また、感情などがその場にそぐわないために、動作や表現がたどたどしく、不自然である。
其面影(1906)〈二葉亭四迷〉四七「佶屈(ギゴチナ)串戯(じゃうだん)を言って笑ふと」
※一九二八・三・一五(1928)〈小林多喜二〉九「彼はぎこちなく首を曲げて、じっとしてゐた」
② 体にうまく合わなくて、ぐあいが悪い。
※おぼろ夜(1899)〈斎藤緑雨〉「重ねても薄綿もめん蒲団のたださへぎごちないに」
ぎこちな‐げ
〘形動〙
ぎこちな‐さ
〘名〙

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