ぎくり

精選版 日本国語大辞典 「ぎくり」の意味・読み・例文・類語

ぎくり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 物が角立って急に折れ曲がるさまを表わす語。
人生劇場(1933)〈尾崎士郎〉青春篇「吉良常は思はずギクリと首の根をふるはせた」
② 不意なことに驚くさま。はっと胸にこたえて、驚きおそれるさまを表わす語。
虞美人草(1907)〈夏目漱石一八「『いえ決して…』と云った時に小野さんは又ぎくりとした」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ぎくり」の意味・読み・例文・類語

ぎくり

[副]不意をつかれて驚き恐れるさま。ぎくっ。「図星をさされてぎくりとした」
[類語]ぎっくりどきんどきどきどきっとはらはらあっとはっとぎょっとびくっとどきりとびくりわなわながたがたがくがくぶるぶるひくひくびくびくぴくぴくぴくりひやり総毛立つ背筋が寒くなるぞっとする肌に粟を生じる身の毛がよだつ鳥肌が立つひやっと冷や汗冷汗三斗寒心慄然

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