かやかや

精選版 日本国語大辞典 「かやかや」の意味・読み・例文・類語

かや‐かや

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 多くの人々が騒がしく声を立てるさまを表わす語。今日では「がやがや」と濁音の形で用いる。
源氏(1001‐14頃)宿木「御随身どもも、かやかやと言ふを、制し給て」
② 声高く笑うさまを表わす語。
四河入海(17C前)一三「小児はかやかやと云て喜て」
カラスの鳴く声を表わす語。かあかあ。
※俳諧・望一後千句(1652)四「秋の霜みちぬる雲のおひたたし かやかやとして鴉なく声」
[補注]古く、濁音の表記はしなかったので、①の中古の例は清音であったのか、濁音であったのかはっきりしない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「かやかや」の意味・読み・例文・類語

かや‐かや

[副]
がやがや」に同じ。
「御随身ども―と言ふを制し給ひて」〈・宿木〉
声高に笑う声を表す語。からから。
「折々大きやかなる声で―と笑って」〈滑・浮世床・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android