精選版 日本国語大辞典 「かっぽれ」の意味・読み・例文・類語
かっぽれ
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俗曲,巷間舞踊。俗曲としては文政年間(1818-30)に行われはじめ,幕末に流行した。民謡《鳥羽節》が変化した〈沖の暗いのに……〉が元歌で,曲名は囃子詞〈かっぽれ,かっぽれ,甘茶でかっぽれ〉に由来する。幕末の流行に乗じ,願人坊主が住吉踊に〈かっぽれ〉ほか俗曲の〈ヤアトコセ〉〈姉(あね)さん本所かえ〉〈深川〉などを交えて踊ったことから〈かっぽれ〉の名で大道芸として流行。1878年ころからは寄席でも踊られ,初坊主や豊年斎梅坊主が得意とした。また宴席で幇間や芸者の踊としても喜ばれた。これが歌舞伎の所作事にも採り入れられ,89年1月東京新富座で《初霞空住吉(はつがすみそらもすみよし)》の名題で初演された。常磐津。作詞河竹黙阿弥。作曲5世岸沢式佐。
執筆者:板谷 徹
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俗曲。幕末、江戸で願人坊主たちが白の着付、浅黄の投頭巾(ずきん)、赤緒(あかお)の草履(ぞうり)で、二階傘を立て拍子木をたたいて踊った大道芸。名称の由来は、天保(てんぽう)期(1830~44)に流行した『鳥羽節(とばぶし)』の囃子詞(はやしことば)「わたしゃお前にかっ惚(ぽ)れた」によるものとも、一説にはイタリア民謡「カポーレン」の転訛(てんか)ともいう。大坂・住吉神社の御田植(おたうえ)神事から出た住吉踊「やあとこせ」の流れで、「かっぽれ、かっぽれ、甘茶でかっぽれ」の歌詞を特徴とし、豊年踊に卑俗滑稽(こっけい)な踊りを混ぜたもの。1877年(明治10)ごろから寄席(よせ)にも進出し、十数年間はとくに盛んであった。86年1月、東京新富(しんとみ)座で『初霞空住吉(はつがすみそらもすみよし)』として9世市川団十郎が風俗舞踊化したものが今日に伝わる。
[如月青子]
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