かぜに効く、手軽な漢方レシピ(読み)かぜにきくてがるなかんぽうれしぴ

食の医学館 の解説

かぜにきくてがるなかんぽうれしぴ【かぜに効く、手軽な漢方レシピ】

ひきはじめのかぜには、体をあたためる食品をとって、ウイルスを寄せつけないことです。かんたんにできる漢方レシピを紹介します。
《ユリ根とギンナンのスープ》
ユリ根ギンナンには、せきを鎮める効果があり、このスープもせき止めによく効きます。
作り方
(1)ユリ根5、ギンナン2、シソの実1(ないときはシソの葉で代用)、おろしショウガ1の割合で材料を用意する。
(2)すべての材料を食べやすい大きさに刻み、カップ2杯の鶏ガラスープでやわらかくなるまで煮込む。
(3)塩で味をととのえればできあがり。
《ネギスープ ショウガ入り》
ネギやショウガは発汗をうながして熱を下げたり、体をあたためる働きがあり、かぜのひきはじめに効果があります。
★作り方
(1)鍋に水カップ2杯を入れ、長ネギの白い部分のみじん切り1本分と、おろしショウガひとかけ分(親指大)を加える。
(2)(1)をとろ火で約20分煮込み、味噌しょうゆで味をととのえればできあがり。
《ナシのホットスープ》
のどの痛みやかわきによく効く、ナシのスープです。
★作り方
(1)ナシ1個分をすりおろし、ふきんジュースを絞る。
(2)(1)を鍋に入れてあたため、あたたかいうちに飲む。好みではちみつを入れてもよい。
《クズ湯》
クズは代表的な漢方薬の1つ、葛根湯の主材料です。体をあたためる作用のあるクズ湯も、初期のかぜに効果があります。
★作り方
(1)お湯であたためておいたカップに、クズ粉(本クズのものを使用)小さじ1杯を入れ、少量の水で溶く。
(2)200ccの熱湯を(1)に注ぎ、透明になるまでかきまぜればできあがり。好みでショウガ汁やはちみつを加えてもよい。
《ダイコン湯》
ダイコンはせき止めやたんをだしやすくするのに効果があります。
★作り方
(1)カップ3分の1のダイコンおろしに、おろしショウガを少々加える。
(2)(1)に熱湯を注ぎ、あたたかいうちに飲む。
《体をあたためる おかゆ》
かぜのひきはじめに効果のある野菜をたっぷり使ったおかゆです。
★作り方
(1)米カップ1杯、水カップ2杯半を鍋に入れ、とろ火でやわらかくなるまで煮込んで、おかゆをつくる。
(2)長ネギのみじん切り、シソの葉の千切り、おろしたニンニク、ショウガを(1)に加えて少し煮込み、塩で味をととのえればできあがり。
《ネギスープ 浜納豆入り》
浜納豆には整腸作用があります。このスープも下痢や強い頭痛をともなった、初期のかぜに効果を発揮します。
★作り方
(1)鍋に水カップ2杯入れ、長ネギの白い部分のみじん切り1本分と、浜納豆を適宜加える。
(2)(1)をとろ火で約20分煮込み、味噌やしょうゆで味をととのえればできあがり。

出典 小学館食の医学館について 情報

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