お酌(読み)おしゃく

世界大百科事典(旧版)内のお酌の言及

【芸者】より

…しかし,現在は一流地といわれる花柳界に三味線などの古典芸能の技芸保持者がいる一方,まったく技芸がなく売春専門の女性を芸者名義で抱える業者が黙認されているなど,芸者の性格,水準は一様でない。 芸者となるには,10歳前後の少女が仕込みの契約で下地っ子として雇われ,雑用に従事しながら音曲,舞踊を稽古し,12歳ごろにお酌(雛妓,舞妓(まいこ))となり,17歳ごろに一本立ちするのが,明治~昭和の基本型であった。ほかに,お酌を経ずに芸者になることもあり,他の土地へ移籍することもあった。…

※「お酌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」