精選版 日本国語大辞典 「おっぺけぺえ節」の意味・読み・例文・類語
おっぺけぺえ‐ぶし【おっぺけぺえ節】
〘名〙 俗謡の一つ。明治の中頃、大阪の落語家桂藤兵衛が新作したもの。その弟子浮世亭(のちの川上音次郎)が寄席で歌い始め、そののち、彼が壮士芝居を組織するに及び、余興として、狂言の間に、うしろ鉢巻に赤の陣羽織を着、日の丸の軍扇をかざして歌い、世にひろまった。歌詞は、時世を風刺したものが多く、その終わりに必ず「おっぺけぺ、おっぺけぺっぽう、ぺっぽうぽう」という拍子詞がつくところからいう。
※落語・端物講釈(1891)〈三代目春風亭柳枝〉「近頃オッペケペー節の壮士(そうし)や何か集(よ)って演劇(しばゐ)をすることが流行しますが」
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