おくびにもださず

精選版 日本国語大辞典 「おくびにもださず」の意味・読み・例文・類語

おくび【噯】 にも=出(だ)さず[=立(た)てず]

心に深く隠していて、口に出しては言わず、それらしい様子も見せない。おくびにも見せない。
御伽草子鴉鷺合戦物語(続類従所収)(室町中)「武勇の道をばおくびにもたてず。みるにもかた腹いたき花奢風神をのみこのみて」
※いろは交友録(1953)〈徳川夢声〉す「映画女優の話なんか、もうオクビにも出さないで、ニコニコして帰って行ったのである」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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