うみへび座(読み)うみへびざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「うみへび座」の意味・わかりやすい解説

うみへび座
うみへびざ / 海蛇座

春の宵の南天に東西100度以上の長さにわたって横たわるもっとも大きな星座ギリシア神話では、英雄ヘラクレスに退治された九つの頭をもつ怪竜ヒドラのこと。頭部はかに座のすぐ南に接し、ヤナギの枝をむちのように丸く曲げた形に見えるところから、中国ではこの部分を柳宿(りゅうしゅく)とよんでいた。オレンジ色のα(アルファ)星はアルファルド(孤独なもの)、またはコル・ヒドレ(ウミヘビ心臓)の名がある。

[藤井 旭]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「うみへび座」の意味・わかりやすい解説

うみへび座
うみへびざ
Hydra

海蛇座4月の宵に南中する南天の星座。概略位置は,赤経 10時 30分,赤緯-20゜。主星コル・ヒドレは実視等級 2.0等,スペクトル型 K3の赤橙色巨星

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