うきぶくろ(鰾)(読み)うきぶくろ

百科事典マイペディア 「うきぶくろ(鰾)」の意味・わかりやすい解説

うきぶくろ(鰾)【うきぶくろ】

硬骨魚類消化管背面にみられる気体の入った薄い嚢。円口類や軟骨魚類にはない。消化管の前方部の壁がふくらんだもので,肺と相同。肺魚類では内部網状で肺と同様な働きをする。サケ科コイ科など一部の魚類では,消化管とつながっていて,そこから空気を出入させて体の比重を調節する。しかし,多くの魚類では発生の初期に連絡は断たれ,内部にある赤腺から二酸化炭素や酸素を分泌し,卵円腺でガスを吸収することによって比重を調節する。
→関連項目魚類

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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