ううん

精選版 日本国語大辞典 「ううん」の意味・読み・例文・類語

ううん

感動
全身に力を入れるときに発することば
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉九七「総身に力を入れ、ウーンと揺(ゆす)りました」
② 感動したり、驚いたりしたときに発することば。
恐怖、苦痛から発するうなり声。
④ 背伸びをするときなど、手足を伸ばし体を反り返したときに発することば。
草枕(1906)〈夏目漱石〉一三「ううんと欠伸をする序に」
相手に対して否定の意味を示す応答のことば。いや。いいや。
※藪の鶯(1888)〈三宅花圃〉四「ウウン。僕はそんなことはしりゃアしない」
肯定とも否定ともつかない、あいまいな返答の際に発する声。
何処へ(1908)〈正宗白鳥〉七「『君の家も陰気だね』『ううん』と、気のない返事をして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ううん」の意味・読み・例文・類語

ううん

[感]
言葉がすぐ出てこないときに発する語。ええと。「ううん、何だっけ」
感動を覚えたとき、また苦しんだり力んだりしたときに発する語。「ううん、みごとだなあ」「ううん、もうだめだ」
相手の言葉を打ち消すときの語。いや。「ううん、まだ来ていないよ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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