いじける(読み)イジケル

デジタル大辞泉 「いじける」の意味・読み・例文・類語

いじ・ける〔いぢける〕

[動カ下一]
恐怖や寒さなどで、ちぢこまって元気がなくなる。「空腹でからだが―・ける」
ひねくれて、すなおでなくなる。すねたようすをする。「―・けた性格」「―・けた態度」
伸び伸びとした感じがしなくなる。「―・けた絵」
[類語]おこいか憤る八つ当たりひねくれるすねるひがむねじけるねじくれるふくれる気色けしきばむむかつくむかっとむかむかむっとむしゃくしゃむらむらくしゃくしゃ不快不愉快不機嫌不興憮然仏頂面虫の居所が悪い風向きが悪い胸糞が悪い・けった糞が悪い・気を悪くするつむじを曲げるはらわたが煮え返る臍を曲げる・怒り付ける・怒り狂う腹立つ腹が立つ小腹が立つ向かっ腹が立つ・腹を立てる怒り心頭に発するしゃく小癪こしゃくしゃくに障る癇癪かんしゃく冠を曲げる堪忍袋の緒が切れる向かっぱらやけっぱら業腹業を煮やす逆上青筋を立てる憤懣ふんまんわなわな虫唾むしずが走る反吐へどが出る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「いじける」の意味・読み・例文・類語

いじ・ける いぢける

〘自カ下一〙
① 寒さや恐れ、空腹などのために、体がちぢこまって元気がなくなる。萎縮する。
※俳諧・いつを昔(1690)「草は皆女いじけぬさがの町〈加生〉」
和英語林集成初版)(1867)「サムクテ ijikeru(イジケル)
物事に消極的になり、ひねくれたり物おじしたりする。ひっ込み思案になる。
評判記・満散利久佐(1656)田村「かほだち、しほありてよし。されどうれぬゆへか、いぢけたり」

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