いざかし

精選版 日本国語大辞典 「いざかし」の意味・読み・例文・類語

いざ かし

(「かし」は、発言内容相手に訴えかける終助詞。「いざ給へかし」の変化したもの) さあいらっしゃい、さあおいでなさい、いっしょにいきましょう、など、相手の行動をうながすことば。
平中(965頃)三五「憂きことよいかで聞かじと祓(はら)へつつ違へながすの浜ぞいざかし」
和泉式部日記(11C前)「うつろはぬときはの山も紅葉せばいざかし行きてとふとふも見ん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「いざかし」の意味・読み・例文・類語

いざ‐かし

[感]《「かし」は終助詞》相手に何かをしようと誘いかける語。さあ。
「―、ねぶたきに、とのたまへば」〈若紫

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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