いけぞんざい

精選版 日本国語大辞典 「いけぞんざい」の意味・読み・例文・類語

いけ‐ぞんざい

〘形動〙 (「いけ」は接頭語)
① ひどくなげやりにするさま。雑であるさま。粗末なさま。
※洒落本・駅舎三友(1779頃)きぬきぬ「新宿も、もうさへぬはへさへぬはへ、まづ惣躰(そうてへ)がいけぞんざへだ」
※あらくれ(1915)〈徳田秋声〉六二「仕事がいけぞんざいだと云って、如何(どう)かすると物差伯母に手を打(ぶ)たれたりした」
② ひじょうに乱暴なさま。ひどく無礼なさま。ひどく無作法なさま。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一二(1762)仁四「龍宮へいけぞんざいなあわびとり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「いけぞんざい」の意味・読み・例文・類語

いけ‐ぞんざい

[形動]《「いけ」は接頭語》ひどく粗略である。いかにもなげやりである。「いけぞんざいな仕事ぶり」「いけぞんざいな受け答え」
[類語]乱暴ぞんざいいい加減適当生半可投げ遣りでたらめちゃらんぽらん行きあたりばったり無責任劣悪劣等粗末お粗末粗悪低劣不出来貧弱不良出来損ないちゃち役立たず粗雑粗略粗野杜撰ずさん雑駁ざっぱく粗笨そほん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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