いかりや 長介(読み)イカリヤ チョウスケ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「いかりや 長介」の解説

いかりや 長介
イカリヤ チョウスケ


職業
コメディアン 俳優

本名
碇谷 長一(イカリヤ チョウイチ)

グループ名
グループ名=ドリフターズ

生年月日
昭和6年 11月1日

出生地
東京都 墨田区

出身地
静岡県

経歴
東京・本所に生まれるが、戦時中に静岡に疎開して少年時代を過ごす。工員などを経て上京叔父洋品店を手伝う傍ら音楽に熱中し、昭和36年ジミー時田とマウンテン・プレイボーイズでベースを担当。37年加藤茶、小野ヤスシらと桜井輝夫とザ・ドリフターズの結成に参加。39年仲本工事、高木ブー、荒井注を加えてザ・ドリフターズを再編し、リーダーとなる。49年荒井注の脱退に伴い、志村けんが加入。この間、41年ビートルズ来日時には前座をつとめた。一方、テレビ「ホイホイ・ミュージック・スクール」で楽器を使ったギャグを披露し、コミックバンドとして注目を集め、42年「ザ・ドリフターズ・ドン」に出演。44年から公開バラエティー番組「8時だヨ!全員集合」をスタート。大がかりな舞台装置を使ったテンポのよい爆笑コントで子どもたちから絶大な人気を誇り、番組の中から「オイッス!」「だめだこりゃ」「ちょっとだけよ」「カラスの勝手でしょ」といった流行ギャグや「いい湯だな」「ドリフのズンドコ節」などのヒット曲を生み出した。PTAから“俗悪番組”とされ非難も浴びたが、最高視聴率50.5%、13年連続平均視聴率30%以上という大記録をうち立て、“お化け番組”と呼ばれた。60年の番組終了後は存在感のある俳優として新境地を開き、62年NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」や「取調室」「踊る大捜査線」などの演技で高い評価を得た。平成11年映画「踊る大捜査線 THE MOVIE」で日本アカデミー賞助演男優賞を受賞。他の出演にバラエティ「ドリフ大爆笑」、映画「夢」「息子」「川の流れのように」「恋人はスナイパー」、ドラマ「おかあさん・たぬき屋の人々」「八丁堀捕物ばなし」「蘇える金狼」「白い影」「弁護士猪狩文助」「GOOD LUCK!!」、舞台「恍惚の人」「ヴィクターヴィクトリア」「三婆」などがある。13年自身の半生を綴った自伝「だめだこりゃ」を刊行。同年ドリフターズとしてNHK「紅白歌合戦」に初出場した。

受賞
日本アカデミー賞助演男優賞(第22回 平10年度)〔平成11年〕「踊る大捜査線 THE MOVIE」,橋田賞(第8回)〔平成12年〕,喜劇人大賞(特別功労賞 第1回)〔平成16年〕

没年月日
平成16年 3月20日 (2004年)

伝記
いかりや長介という生き方僕と長さんは旅に出た―アフリカを愛したいかりや長さん「ゲバゲバ」「みごろ!たべごろ!」「全員集合」―ぼくの書いた笑テレビ8時だョ!全員集合伝説メディアの逆襲―「欲望の結晶」としてのヒーローはどのようにして生まれるのかどんどんクジラの笑劇人生―人気番組で綴るテレビバラエティ史 いかりや 浩一 著ダニーすがの 著田村 隆 著居作 昌果 著香取 淳子 著塚田 茂 著(発行元 幻冬舎主婦と生活社双葉社双葉社芸文社河出書房新社 ’08’05’02’99’93’91発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「いかりや 長介」の解説

いかりや 長介
イカリヤ チョウスケ

昭和・平成期のコメディアン,俳優



生年
昭和6(1931)年11月1日

没年
平成16(2004)年3月20日

出生地
東京都墨田区

出身地
静岡県

本名
碇谷 長一(イカリヤ チョウイチ)

別名
グループ名=ドリフターズ

主な受賞名〔年〕
日本アカデミー賞助演男優賞(第22回 平10年度)〔平成11年〕「踊る大捜査線 THE MOVIE」,橋田賞(第8回)〔平成12年〕

経歴
東京・本所に生まれ、叔父の洋品店を手伝う傍ら音楽に熱中し、昭和36年ジミー時田とマウンテン・プレイボーイズでベースを担当。37年加藤茶、小野ヤスシらと桜井輝夫とザ・ドリフターズの結成に参加。39年仲本工事、高木ブー、荒井注を加えてザ・ドリフターズを再編し、リーダーとなる。49年荒井注の脱退に伴い、志村けんが加入。この間、41年ビートルズ来日時には前座を務めた。一方、コミックバンドとして注目を集め、44年から公開バラエティー番組「8時だヨ!全員集合」をスタート。大がかりな舞台装置を使ったコントで子どもたちから絶大な人気を誇り、番組の中から「オイッス!」「だめだこりゃ」といった流行ギャグや「いい湯だな」などのヒット曲を生み出し、最高視聴率50.5%、13年連続平均視聴率30%以上という大記録をうち立て、“お化け番組”と呼ばれた。60年の番組終了後は存在感のある俳優として新境地を開き、62年NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」や「踊る大捜査線」などの演技で高い評価を得た。他の出演にバラエティ「ドリフ大爆笑」、映画「夢」「息子」「恋人はスナイパー」、ドラマ「おかあさん・たぬき屋の人々」「八丁堀捕物ばなし」「弁護士猪狩文助」、舞台「恍惚の人」「ヴィクターヴィクトリア」「三婆」などがある。13年自身の半生を綴った自伝「だめだこりゃ」を刊行。同年ドリフターズとしてNHK「紅白歌合戦」に初出場した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「いかりや 長介」の解説

いかりや 長介 (いかりや ちょうすけ)

生年月日:1931年11月1日
昭和時代;平成時代のタレント
2004年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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