デジタル大辞泉
「ありゃありゃ」の意味・読み・例文・類語
ありゃ‐ありゃ
[感]
1 驚いたときに発する語。ありゃりゃ。
2 歌舞伎のかけ声。
㋐捕り方が犯人をおどかすためのかけ声。
㋑荒事で、大勢が主役に対してかける声。
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ありゃ‐ありゃ
〘感動〙 (「ありゃ」を重ねた語)
① 意外な状況に驚いたり、また、人に注意を促したりするときに発する
ことば。
※俳諧・天満千句(1676)一「雲に龍ありゃありゃ西の海よりも〈直成〉 山に千年入日かかやく〈如鬼〉」
② 作業などをするとき、調子を整えるために発する
掛け声。
※謡曲・舟弁慶(1516頃)「さればこそ波が荒うなったは、ありゃありゃありゃありゃありゃありゃ、しいしいしい」
③ 歌舞伎で、捕り方が犯人を捕えようとするとき、
威嚇(いかく)のため発する掛け声。
※歌舞伎・助六廓夜桜(1779)「是より、西、東、本舞台にて
拍子木を打ち、アリャアリャの声」
④ 歌舞伎の化粧声の一つ。荒事
(あらごと)で主役の動きに合わせて、舞台の上にいる端役
(はやく)大勢が掛ける掛け声。
一種のほめことばで、「あありゃ、あありゃ」と長く延ばしていう。
※歌舞伎・暫(1714)「将頼、股立を取る。この内、アリャアリャの声いさましく」
⑤ 歌舞伎で、
顔見世のとき、
役者が登場する際の掛け声。
※都繁昌記(1837)
劇場「一箇右辺の
小幕を出る毎に、衆内従り之を轟かし、阿犁也
(アリヤ)阿犁也と連呼す」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報