「3K」職場/「6K」/「新3K」(読み)3Kショクバ/6K/しん3K

とっさの日本語便利帳 の解説

「3K」職場/「6K」/「新3K」

「3K」(きつい、危険、きたない)職場忌避は、貴族化・清潔化という消費文化と無関係ではない。3K以外の、例えばウエートレス不足も、身体・人格による他者へのサービスが嫌われるからである。他者のサービスはいくらでも受け入れるが、自分からのサービスはいやというのは貴族固有の発想である。3Kはさらに「給料が安い、休暇が少ない、カッコ悪い」が加わって「6K」。土木・建設現場、看護、ある種のサービスが特に嫌われ、その分、日当が急上昇している。本格的に職場に登場した女性=総合職女性に対しては、男性と同等の条件が要求されるのみならず、「きつさ、気配り、きれい」が求められる。彼女たちがいささか過剰に、そして勝手に意識しているのかもしれないが。こうした女性への要求項目を「新3K」という。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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