《噫無情》(小説)(読み)ああむじょう

世界大百科事典(旧版)内の《噫無情》(小説)の言及

【ユゴー】より

…また自由民権の運動家たちから,文筆と政治活動をとおして社会の自由を守る偉大な人物として評価され,さらに雑誌《国民之友》では,作家としての天才的な力量を称賛された。1902年(明治35)に黒岩涙香が《レ・ミゼラブル》を翻案し,《噫無情(ああむじよう)》と題して出版したが,以後ユゴーは主としてこの作品の著者としてだけ知られてきたきらいがある。【辻 昶】【稲垣 直樹】 ユゴーは優れたデッサン家でもあった。…

【レ・ミゼラブル】より

…各国語に翻訳され,世界文学の古典として愛読されてきた。日本でも,1902‐03年に黒岩涙香が《噫無情(ああむじよう)》と題して翻案し大好評を博して以来,広く読者に読み継がれている。明治時代には,社会改革の理想を追求した作品として衆人の関心を集め,以後も何度となく邦訳されている。…

※「《噫無情》(小説)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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