(+)-ツボクラリン塩化物(読み)ツボクラリンエンカブツ

化学辞典 第2版 の解説

(+)-ツボクラリン塩化物
ツボクラリンエンカブツ
(+)-tubocurarine chloride

C37H42Cl2N2O6(681.66).アマゾン流域のツズラフジ科Chondodendron tomentosumより得られたクラーレ(矢毒)アルカロイド.板状晶.分解点274~275 ℃.+215°(水).水に可溶,メタノールに微溶,有機溶媒に不溶.アセチルコリンと競合的にきっ抗することにより骨格筋への興奮伝達を遮断し,弛緩させる.骨格筋弛緩剤,麻酔補助薬などに用いられる.大量投与により呼吸麻ひにおちいる.投与制限量は1回6~9 mg(静注).[CAS 6533-76-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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