精選版 日本国語大辞典 「陣」の意味・読み・例文・類語
じん ヂン【陣】
〘名〙
※平家(13C前)七「さる程に、源平両方陣をあはす」 〔論語‐衛霊公〕
※三代実録‐天安二年(858)一〇月一日「日有レ蝕之、六衛府見二直於陣一者賜二絹綿一各有レ差」
④ =じん(陣)の座(ざ)
※西宮記(969頃)二「当日大臣已下、自レ陣着二議所一」
⑤ 内裏諸門の異称。例えば、建礼門は青馬陣(あおうまのじん)、朔平門は縫殿陣(ぬいどののじん)または北の陣、建春門は左衛門の陣、宣陽門は左兵衛の陣または東の陣、日華門は左近の陣ともよばれる。
※枕(10C終)三「左衛門の陣のもとに、殿上人などあまた立ちて」
⑥ 僧たちの出入り口。
⑦ いくさ。戦い。合戦。
※平家(13C前)八「鎧に立烏帽子で軍の陣へいでられたりけるが」 〔南史‐梁元帝紀〕
しきり【陣】
※俳諧・西鶴大句数(1677)六「しきりがきてから松むしの声 送り荷や不破の関山越ぬらん」
※咄本・初音草噺大鑑(1698)一「うみ月になれば、なじみのとりあげばば来りて、さあしきりがついたとていきますれば」
じん‐・す ヂン‥【陣】
〘自サ変〙 ⇒じんする(陣)
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