釧路(町)(読み)くしろ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「釧路(町)」の意味・わかりやすい解説

釧路(町)
くしろ

北海道東部、釧路総合振興局管内の町。太平洋に臨み釧路市の東に接する。1955年(昭和30)釧路村と昆布森(こんぶもり)村が合併して新釧路村となり、1980年町制施行。JR根室(ねむろ)本線、釧網(せんもう)本線、国道44号、272号、391号が通じる。町域は釧路平野、根釧(こんせん)台地の各一部を占め、海岸は江戸時代からの水産業、内陸は明治中期から畜産業、石炭鉱業が発達した。現在はサケコンブなどの沿岸漁業と、ダイコンホウレンソウなどの畑作酪農を行う。中心地区は根室本線の駅がある別保(べっぽ)であるが、南西部は釧路市街地と連続しており、貯木場を中心に木材・鉄工関連工業の進出と宅地化が進んだ。別保地区北西端に陸上自衛隊釧路駐屯地がある。西部は国指定天然記念物釧路湿原および釧路湿原国立公園区域に含まれ、細岡展望台は絶好の展望地。昆布森海岸は厚岸霧多布昆布森(あっけしきりたっぷこんぶもり)国定公園の一部を占める。面積252.66平方キロメートル(一部境界未定)、人口1万9105(2020)。

[古川史郎]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android