精選版 日本国語大辞典 「表裏」の意味・読み・例文・類語
ひょう‐り ヘウ‥【表裏】
〘名〙
※万葉(8C後)一八・四一二八右詞文「忽辱二恩賜一、驚欣已深、心中含レ笑独座稍開。表裏不レ同相違何異」
※正法眼蔵(1231‐53)坐禅箴「隠顕に表裏なき、これを闊空といふ」 〔史記‐李斯伝〕
③ (━する) おもてとうらが転倒すること。うらはら。
※集義和書(1676頃)一一「一の心病ある故に、百善変じて凶徳となれり。貴殿の故者は表裡せり〈略〉一の徳ある故に、百悪変じて吉となれり」
④ 陣立の名。
おもて‐うら【表裏】
〘名〙
② 表面上の態度と内心。転じて、言動と心とが一致しないこと。心にもないことをすること。うらおもて。ひょうり。
※駒沢大学本臨済録抄(16C後)中「殊に面裏(ヲモテウラ)なきを隠顕と云い出た」
※日葡辞書(1603‐04)「Vomote(ヲモテ) vrano(ウラノ) アル ヒト」
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