蜂起(読み)ほうき

精選版 日本国語大辞典 「蜂起」の意味・読み・例文・類語

ほう‐き【蜂起】

〘名〙
大勢の者がさかんに言いたてること。鋒起
懐風藻(751)釈智蔵伝「臨於試業〈略〉辞義峻遠、音詞雅麗。論雖蜂起、応対如流」
② 多くの者が一斉に暴動をおこすこと。
※後二条師通記‐寛治七年(1093)一〇月一〇日「参殿、令御表給、天台山并興福寺大衆蜂起、仍令奉之故也」
太平記(14C後)二六「遠国又蜂起(ホウキ)しぬと告ければ」 〔史記‐項羽本紀〕
中世寺院で行なわれた僧の集会。祓(はら)えや清めにかかわって行なわれ、特に人に罪を科する時、あるいは赦免する時に開かれた。
※東大寺続要録(1281‐1300頃)諸会篇本「即大衆蜂起可尋常之由同及沙汰

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デジタル大辞泉 「蜂起」の意味・読み・例文・類語

ほう‐き【蜂起】

[名](スル)ハチが巣から一斉に飛びたつように、大勢が一時に暴動・反乱などの行動を起こすこと。「悪政に抗して人民蜂起する」「武装蜂起
[類語]挙兵旗揚げ出兵派兵遠征出征出陣

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「蜂起」の読み・字形・画数・意味

【蜂起】ほうき

蜂が一時に飛びたつように一斉に起こる。〔史記、項羽紀論賛〕夫(そ)れ秦、其のを失ひ、陳を首(はじ)む。豪し、相ひ與(とも)に竝び爭ふこと、(あ)げて數ふべからず。

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