(読み)りょ

精選版 日本国語大辞典 「虜」の意味・読み・例文・類語

りょ【虜】

〘名〙
① とりこ。いけどり。捕虜虜囚。〔漢語便覧(1871)〕 〔史記‐項羽本紀〕
② えびす。蛮族。また、奴隷
太平記(14C後)一七「前対燕然之虜(リョ)、後有宛城之軍、攻守之間進退失度」 〔史記索隠‐李斯伝〕

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デジタル大辞泉 「虜」の意味・読み・例文・類語

とり‐こ【虜/俘虜/×擒】

生け捕りにした敵。捕虜。
あることに心を奪われること。また、そのような人。「アニメのヒーローが子供を―にする」
[類語](1捕虜俘虜虜囚人質/(2めろめろぞっこん首ったけのめり込む入れ込む夢中血道を上げる骨抜きいかれる溺れるふける凝る耽溺たんでき惑溺執心頓着執着固執偏執我執とらわれる深入りはまるはまり込む身を焦がす狂おしい物狂おしい入れあげる病み付き心酔心ここにあらず心を奪う狂わしい悩ましい熱狂的悶悶もんもん惑乱切ないやりきれない思い乱れる思い悩む思い焦がれるむな苦しい息苦しい重苦しい苦痛る瀬無い憂さ憂い不如意堅苦しい気詰まり忍びないエキセントリック逆上のぼせるのぼせるアブノーマル常軌を逸する乱心取り術無い辛酸をなめる心を痛める艱難かんなん思い煩う

りょ【虜】[漢字項目]

常用漢字] [音]リョ(慣) [訓]とりこ
生け捕りにした者。とりこ。「虜囚囚虜俘虜ふりょ捕虜
敵、特に敵対する異民族の称。「胡虜こりょ醜虜

りょ【虜】

とりこ。捕虜。虜囚。
野蛮人。また、奴隷。
「前は燕然えんねんの―に対し」〈太平記・一七〉

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デジタル大辞泉プラス 「虜」の解説

藤田宜永小説。2002年刊行。同年に公開された映画「笑う蛙」の原作

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