故事成語を知る辞典 の解説
虎穴に入らずんば虎児を得ず
[使用例] 虎穴に入らずんば虎子を得ずと
[使用例] そりゃ、スパイの当然の任務さ。虎穴に入らずんば、虎児を得ず[三浦朱門*セルロイドの塔|1959]
[由来] 「後漢書―
[解説] ❶虎はその子を非常に大事に守り育てるところから、「虎の子」は、とても価値の高いもののたとえとして使われます。なお、原文では「虎子」ですが、現在の日本語では、「虎児」の形で使うのが一般的です。❷そのまま意訳すれば、「危険を冒さないと、大きな手柄は立てられない」となりますが、班超が伝えたかったのは、「ここで危険を冒して行動すれば、きっと大きな手柄を立てられる」ということだったでしょう。現在でも、思い切った行動を促す場合に使われます。トラに殺されてしまう可能性があるわけですから、危険が大きければ大きいほど、効果的な表現になります。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報