薯蕷(読み)とろろ

精選版 日本国語大辞典 「薯蕷」の意味・読み・例文・類語

とろろ【薯蕷】

〘名〙
① 「とろろじる(薯蕷汁)」の略。《季・秋》
蔭凉軒日録‐文正元年(1466)閏二月一一日「日本曰野老、唐曰黄精、太郎所携籠者、其一之数也。尤此野老、其味為美」

しょ‐よ【薯蕷】

〘名〙 (「じょよ」とも) 植物ながいも(長芋)」の漢名
参天台五台山記(1072‐73)五「戌時三蔵送署預八坏
※俳諧・類船集(1676)遍「紅葉変して龍となり。薯蕷(ジョヨ)(〈注〉ヤマノイモ)がうなぎになり」 〔杜甫‐発秦州詩〕

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デジタル大辞泉 「薯蕷」の意味・読み・例文・類語

とろろ【薯蕷】

とろろいも」の略。
とろろ汁」の略。

しょ‐よ【××蕷】

《「じょよ」とも》ナガイモまたはヤマノイモ別名

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「薯蕷」の解説

とろろ【薯蕷】

①とろろいもをすりおろしたもの。また、これを用いた「とろろ汁」の略。⇒とろろ汁
②「とろろいも」の略。⇒とろろいも

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動植物名よみかた辞典 普及版 「薯蕷」の解説

薯蕷 (ヤマノイモ・ヤマイモ;ヤマツイモ)

学名Dioscorea japonica
植物。ヤマノイモ科多年生つる植物,園芸植物,薬用植物

薯蕷 (イモ)

植物。食用となる地下茎・塊根類の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の薯蕷の言及

【ヤマノイモ】より

…しかし多くの野生種の地下貯蔵器官は明らかに地下茎である。
[食用とされる主要な種]
 (1)ヤマノイモ(ジネンジョ)D.japonica Thunb.(中国名は日本薯蕷(しよよ),野山薬) 人里近い山野林間に自生し,いもは食用に利用される。粘りが強い。…

※「薯蕷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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