臭気(読み)しゅうき

精選版 日本国語大辞典 「臭気」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐き シウ‥【臭気】

〘名〙
① くさいにおい。いやなにおい。悪臭。くさみ。
性霊集‐一〇(1079)九想詩「臭気逐風遠、膏腹炎随流」
三国伝記(1407‐46頃か)一「時節七月なれば(シウき)隠れず」
② いやな気風。いとわしい感じ。くさみ。
随筆胆大小心録(1808)一〇一「どこの国でも其国のたましいが国の臭気也」

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デジタル大辞泉 「臭気」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐き〔シウ‐〕【臭気】

くさいにおい。いやなにおい。悪臭。比喩的にも用いる。「鼻をつく臭気」「臭気芬々ふんぷんたる学者気どり」
[類語]悪臭異臭臭み激臭腐臭刺激臭汚臭死臭口臭体臭臭い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の臭気の言及

【悪臭】より

…悪臭苦情の多い業種としては,農・畜産業,飼肥料製造工場,食品製造工場,化学工場(紙・パルプ,ゴム,薬品,油脂,プラスチックなど)などのほか,ごみ,下水,屎尿(しによう)処理,火葬場,屠畜場(とちくじよう)などのサービス業があげられ,また住宅,河川,湖沼などが発生源となることもある。おもな悪臭物質は分子量30~300で,硫化水素,メルカプタン類,サルファイド類,アンモニア,アミン類,有機酸,アルデヒド類,インドール類,ケトン類,スカトール類,アルコール類,フェノール類,鎖状・環状炭化水素類,塩素化合物,二硫化炭素など非常に多く,その組合せと存在割合で臭気の強度と質が著しく変わる。
[悪臭の影響]
 最初に現れる影響は心理的,精神的なものであるが,悪臭の生理学的影響には,呼吸リズムの異常や咳,刺激臭による血圧上昇や動悸,消化液分泌や水分摂取の低下による食欲不振や吐きけ・嘔吐,嗜好やホルモン分泌の変化による生殖系の異常,嗅覚減退などがあげられる。…

※「臭気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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