縫糸(読み)ぬいいと(英語表記)sewing thread

精選版 日本国語大辞典 「縫糸」の意味・読み・例文・類語

ぬい‐いと ぬひ‥【縫糸】

〘名〙 布を縫うのに用いる糸。裁縫用の糸。絹糸、もめん糸、カタン糸ガス糸などがある。
評判記色道大鏡(1678)二「縫糸(ヌヒイト)は地にしたがひて用ゆ」

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デジタル大辞泉 「縫糸」の意味・読み・例文・類語

ぬい‐いと〔ぬひ‐〕【縫(い)糸】

裁縫用の糸。用途により手縫い糸・ミシン糸・しつけ糸などがあり、素材により木綿糸・絹糸・化繊糸などがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「縫糸」の意味・わかりやすい解説

縫糸
ぬいいと
sewing thread

裁縫用に使われる糸で,手縫糸とミシン糸 (カタン糸 ) とに分れる。素材は綿,絹,麻,合成繊維などで,良質の単糸を2本以上そろえてより合せた合撚 (ごうねん) 糸が普通。強く,均整で節やむらのないのが必要な条件となる。麻糸は靴,畳などに使われるほかは用途は少い。ミシン糸は手縫糸の場合よりも針穴を摩擦しながら比較的高速に通り抜けるため,磨き処理をして表面を平滑にし,摩擦や発熱に耐えるようにするほか,耐熱性の素材を選ぶ必要がある。カタン糸は主としてエジプト綿を素材にしている。

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世界大百科事典(旧版)内の縫糸の言及

【糸】より

…アボリジニーも,帯やベルトやネックレスを編むのに人間の毛髪を使っている。【鍵谷 明子】
[フィラメント糸と紡績糸]
 糸は経糸(たていと),緯糸(よこいと)を組み合わせて織物を作るほか,編物,ししゅう,縫糸(表1参照)などに使われる。そのためには,繊維を一定の方向にそろえて撚りをかけ,均一の太さと連続した長さをもたせ,たわみ性のある,使用目的に耐えるような強伸度を保つように加工される。…

※「縫糸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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