デジタル大辞泉
「秋風」の意味・読み・例文・類語
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あき‐かぜ【秋風】
〘名〙
※
万葉(8C後)一〇・二三〇一「よしゑやし恋ひじとすれど
金風(あきかぜ)の寒く吹く夜は君をしそ思ふ」
※俳諧・野ざらし紀行(1685‐86頃)「秋風や藪も畠も不破の関」
② (「秋」を「飽き」にかけて) 男女の愛情がさめること。
※
古今(905‐914)恋五・七八七「秋風は身をわけてしも吹かなくに人の心の
そらになるらむ〈
紀友則〉」
しゅう‐ふう シウ‥【秋風】
〘名〙
① 秋に吹く風。あきかぜ。《季・秋》
※万葉(8C後)三・四六五・
題詞「移
レ朔而後悲
二嘆秋風
一家持作歌一首」 〔漢武帝‐
秋風辞〕
② (形動) (秋になって、風の寒さが身にしみるという
連想から) ふところが寒いこと。
所持金が乏しいこと。また、そのさま。
※
洒落本・
通言総籬(1787)二「これ公が所に
孔方(こうほう)が少々なしか。小ぎくを一帖かいてへ。をれはすこぶる秋風
(シュウフウ)だて」
しゅうふう シウフウ【秋風】
江戸前期の
俳人。三井氏。名は俊寅。豪商三井高利の兄重俊の
三男。
京都の人。はじめ梅盛門、のち宗因や
常矩に接近した。
西鶴の
浮世草子「
諸艷大鑑」新龍宮の
遊興は、秋風をモデルに描かれたものといわれている。
編著「
打曇砥」「誹諧吐綬鶏」など。正保三~享保二年(
一六四六‐一七一七)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「秋風」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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