看守(読み)かんしゅ

精選版 日本国語大辞典 「看守」の意味・読み・例文・類語

かん‐しゅ【看守】

〘名〙 (━する)
① 見まもること。番をすること。また、その人。
令義解(718)営繕「凡有官船之処〈略〉量遣兵士看守」 〔福恵全書‐保甲部・守禦救援〕
刑務所で、囚人監視使役、監獄事務などにたずさわる職員刑務官。看守人。
太政官達第四一号‐明治一五年(1882)七月一七日「巡査看守給助例」

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デジタル大辞泉 「看守」の意味・読み・例文・類語

かん‐しゅ【看守】

[名](スル)
見守ること。また、その人。
竈傍そうぼうに在りて、―して去らず」〈中村訳・西国立志編
刑務所などで、囚人の監督警備などに従事する法務事務官
[類語]番人守衛門衛門番衛視衛士衛兵牢番獄卒監視

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普及版 字通 「看守」の読み・字形・画数・意味

【看守】かんしゆ

番をする。

字通「看」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「看守」の意味・わかりやすい解説

看守
かんしゅ

刑務官

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の看守の言及

【刑務所】より

…刑務所生活自体を懲罰的に構成することは,今日では,少なくとも理念的には否定されており,改善更生,社会復帰を目指した処遇が,行刑の具体的内容だといわれることも多い。現存している,一挙手一投足に至る厳格な規律,24時間にわたる監視体制,日課表に従った動作時限により他者(看守)の合図によって活動していく他律的生活などを基本とする実際の拘禁生活が,被収容者に及ぼす影響は拘禁心理学として,また現実の収容生活のありさまは刑務所社会学等の研究対象となる。アメリカ合衆国などでは,インフォーマルな刑務所文化(隠語や特殊な行動規範)の存在や,それが刑務所生活の特殊性から生じたものか,外界の犯罪者文化が持ち込まれたものかなどが議論されている。…

※「看守」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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