発音(読み)はつおん

精選版 日本国語大辞典 「発音」の意味・読み・例文・類語

はつ‐おん【発音】

〘名〙 音、特に、言語音声を発すること。また、その音声の出し方。はついん。
玉葉‐仁安二年(1167)三月二三日「次唱二人発音」
※尋常小学読本(1887)〈文部省〉四「正しく発音して、ゆるやかに読むべし」 〔淮南子‐氾論訓〕

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デジタル大辞泉 「発音」の意味・読み・例文・類語

はつ‐おん【発音】

[名](スル)音声を出すこと。言語音を出すこと。また、その音声の出し方。動物では発音器官によるもののほか、魚が浮き袋を用いたりキツツキが木をたたいたりして音をたてることにもいう。「正しく発音する」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「発音」の意味・わかりやすい解説

発音
はつおん
pronunciation

一般に言語音を発することをいう。肺から喉頭 (→声門 ) までの器官によってなされる発声と,声門より上のすべての音声器官が音声を出すための動きをさす調音とに分けられるが,狭義では調音と同義にも用いられる。

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世界大百科事典(旧版)内の発音の言及

【発音器官】より

…動物がコミュニケーションの手段として音響を発することを発音または発声phonationといい,これにかかわる器官を発音器官と呼ぶ。胸びれの摩擦やうきぶくろの隔膜で音を出すギギやホウボウなどのまれな例外を除けば,発音機能をもつ動物の大部分は陸生の脊椎動物と昆虫類である。…

※「発音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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