発起(読み)はっき

精選版 日本国語大辞典 「発起」の意味・読み・例文・類語

はっ‐き【発起】

〘名〙 物事が起こり始まること。また、物事を起こすこと。ほっき。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※文明東漸史(1884)〈藤田茂吉内篇「花井虎一の密訴の如きは〈略〉幾んど上下聳動せる大獄を撥起したるものなり」

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デジタル大辞泉 「発起」の意味・読み・例文・類語

ほっ‐き【発起/発企】

[名](スル)
思いたって事を始めること。
自分が―し、…村のために始めた道路愛護会の」〈島木健作・続生活探求
仏語
㋐悟りを求める心を起こすこと。発心
㋑「倶舎論」などで、迷いが起こること。
あきらめること。我を折ること。
神様のお御意で―致した」〈浄・今宮の心中
[類語](1旗揚げ決起

はっ‐き【発起】

ほっき(発起)」に同じ。
「強魯と容易ならぬ葛藤萌芽きざし、将に―せんず風聞あり」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉

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普及版 字通 「発起」の読み・字形・画数・意味

【発起】ほつき

起こる。〔論衡、感類〕陰陽和せざれば、災變發す。~賢感じ慊懼(けんく)自ら思ふ。

字通「発」の項目を見る

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