甑島国定公園(読み)コシキシマコクテイコウエン

デジタル大辞泉 「甑島国定公園」の意味・読み・例文・類語

こしきしま‐こくていこうえん〔‐コクテイコウヱン〕【甑島国定公園】

甑島列島と、その周辺海域からなる国定公園海食がいリアス式海岸サンゴ群落などがみられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「甑島国定公園」の意味・わかりやすい解説

甑島国定公園
こしきしまこくていこうえん

鹿児島県薩摩半島の西方沖、東シナ海に浮かぶ甑島列島(こしきしまれっとう/こしきじまれっとう)、および周辺海域に広がる国定公園。2015年(平成27)に指定。面積307.35平方キロメートル(陸域は54.47平方キロメートル、海域は252.88平方キロメートル)。陸域の一部は、それまで甑島県立自然公園に指定されていた。甑島列島は薩摩川内(さつませんだい)市に属し、上甑島・中甑島・下甑島の3主島とその属島群からなる。高さが100メートルを超える断崖随所にみられる海食崖、ラムサール条約湿地潜在候補地に選定される海鼠池(なまこいけ)・貝池(かいいけ)などの特異な潟湖群と砂州リアス海岸など海岸部は多様な景観を有する。照葉樹林が海岸部から稜線部(下甑島の尾岳(おたけ)で標高604メートル)まで展開、国指定天然記念物のカラスバトが生息し、また、下甑島瀬尾崎のヘゴは、ヘゴ北限自生地として国の天然記念物に指定されるなど、生物相も豊かである。さらに、海域ではイシサンゴを主体とするサンゴ群集がみられ、その海中景観も貴重。

[編集部]


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