瑞穂(読み)みずほ

精選版 日本国語大辞典 「瑞穂」の意味・読み・例文・類語

みず‐ほ みづ‥【瑞穂】

[1] 〘名〙 (後世「みずお」とも) みずみずしい稲の穂。
※台記別記‐康治元年(1142)一一月一六日「瑞穂を平けく安けく由庭に所知食と」
[2] 名古屋市の行政区の一つ。昭和一九年(一九四四)成立。市南東部、新堀川の東岸にある。
[3] 岐阜県南西部の地名。岐阜市大垣市の間に位置する住宅都市。平成一五年(二〇〇三)市制。

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デジタル大辞泉 「瑞穂」の意味・読み・例文・類語

みず‐ほ〔みづ‐〕【×瑞穂】

みずみずしい稲の穂。
[類語]稲穂垂り穂落ち穂穂並穂波初穂穂先

みずほ[列車]

山陽新幹線九州新幹線で運行されている特別急行列車の愛称。平成23年(2011)運行開始。博多などを経由して新大阪・鹿児島中央駅間を結ぶ。

みずほ【瑞穂】[名古屋市の区]

名古屋市の区名。大曲輪おおぐるわ貝塚があり、弥生後期の瑞穂遺跡があった。

みずほ【瑞穂】[岐阜県の市]

岐阜県南西部の市。岐阜市と大垣市の間に位置する住宅都市。平成15年(2003)穂積町巣南町が合併して成立。人口5.2万(2010)。

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改訂新版 世界大百科事典 「瑞穂」の意味・わかりやすい解説

瑞穂[市] (みずほ)

岐阜県南西部の市。2003年5月巣南(すなみ)町と穂積(ほづみ)町が合体して成立した。人口5万1950(2010)。

瑞穂市西部の旧町。旧本巣(もとす)郡所属。人口1万1495(2000)。根尾川が注ぎ込む揖斐(いび)川中流東岸に位置し,長良川との間に挟まれた輪中地帯にある。開発は古く十七条,十八条などの条里制のなごりを示す字名が現存する。美江寺(みえじ)は近世には中山道の宿駅で,今も当時の町並みが残る。以前は米作地帯であったが,近年都市近郊型農業に変わり,柿,梨,イチゴ,キュウリなどの果樹・野菜栽培が盛んである。特に富有柿の生産が多く,居倉にはその原木があり,〈富有柿発祥の地〉碑もある。樽見鉄道線が通る。

瑞穂市中東部の旧町。旧本巣郡所属。人口3万5076(2000)。長良川と揖斐川にはさまれ,町域の大部分は輪中地帯北部(五六輪中)に位置する。集落は天王川,中川など中小河川沿いの自然堤防上に形成され,江戸時代までは中山道の道筋に当たった本田に中心があったが,現在の中心はJR東海道本線穂積駅周辺である。明治期以降,低湿地で栽培されるコリヤナギを材料とした柳行李やバスケットの製造が盛んであったが,第2次大戦後,衰退した。肥沃な米作地帯が広がるが,岐阜市と大垣市の中間に位置するため住宅地化が進み,繊維工業と建築資材,プラスチック製品製造などの工場の進出も目だつ。
執筆者:

瑞穂[町] (みずほ)

東京都北部,西多摩郡の町。人口3万3497(2010)。武蔵野台地の西部にあり,町域の東部は狭山丘陵の西端にかかる。中心集落の箱根ヶ崎は,江戸時代に青梅街道宿場町として発展した。長岡の長谷部新田,師岡新田は18世紀に開発された新田集落で,長谷部には当時の計画的区割りが残る。酪農,養豚などの畜産や野菜,花卉の施設園芸を中心とした農業が行われている。元狭山地区は狭山茶の産地で,製茶工場も多い。ほかに村山大島紬や,だるま生産などの地場産業があり,機械・金属の工場も多い。町域の南部から福生(ふつさ)市にかけて,アメリカ空軍の横田基地がある。JR八高線箱根ヶ崎駅を中心に住宅地化が進んでいる。
執筆者:

瑞穂(島根) (みずほ)

瑞穂(京都) (みずほ)

瑞穂(長崎) (みずほ)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「瑞穂」の意味・わかりやすい解説

瑞穂
みずほ

長崎県南東部,雲仙市北部の旧町域。島原半島北部にあり,諫早湾に面する。 1956年西郷村と大正村が合体して瑞穂村となり,1969年町制。 2005年国見町,吾妻町,愛野町,千々石町,小浜町,南串山町と合体して雲仙市となる。江戸時代は肥前藩の飛び領地であった。耕地はおもに雲仙岳北斜面の扇状地と,西郷川などの流域にあり,米作,果樹栽培,畜産が行なわれる。標高約 250mの扇頂部に,1960年農林省による 50haの嬬恋馬鈴薯原原種農場秋作部 (1964雲仙馬鈴薯原種農場,1986種苗管理センター雲仙農場) が開かれ,西日本におけるジャガイモ生産の中心地の一つとなった。農業団地の形成も進み,野菜,花卉などの施設園芸も行なわれる。漁業はノリの養殖が主。雲仙農場付近の岩戸神社一帯は雲仙に通じる観光地。

瑞穂
みずほ

島根県中部,江川の支流出羽 (いずは) 川に沿う中国山地中の地域。旧町名。 1957年出羽村から名称変更して町制。 1958年市木村の一部を編入。 2004年 10月に羽須美村,石見町と合併し邑南町となる。中心集落の出羽は牛市と出羽鋼で知られる。高冷地野菜の栽培が行なわれる。 1957年頃から酪農も進み,高見に集乳所がある。田所はゲンジボタルの生息地として有名。南西部に瑞穂ハイランドスキー場,ほかに青少年旅行村や勤労者憩いの村などがある。国道 261号線が通じ,西部に浜田自動車道のインターチェンジがある。

瑞穂
みずほ

京都府中部,京丹波町南西部の旧町域。 1951年檜山村,梅田村,三宮村,質美村の4村が合体して瑞穂村となり,1955年町制。 2005年丹波町,和知町と合体して京丹波町となった。大部分は丹波山地の古生層からなり,平地は少ない。米作のほか,養鶏や林業が行なわれる。マツタケの産地。北部の質志 (しずし) に鍾乳洞がある。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「瑞穂」の解説

みずほ【瑞穂】

沖縄の泡盛。酒名は、日本の別称「瑞穂の国」と、泡盛の原料が米であることにちなみ、日本と泡盛の繁栄を願って命名。一般酒と古酒がある。一般酒は台湾で生産。古酒は蒸留した原酒は地下貯蔵庫で熟成。原料はタイ米、黒麹。アルコール度数25%、30%、35%、43%。蔵元の「瑞穂酒造」は嘉永元年(1848)創業。所在地は那覇市首里末吉町。

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デジタル大辞泉プラス 「瑞穂」の解説

瑞穂〔品種名〕

千葉県で生産されるビワ。実の大きさは約100gと大きく、甘みと酸味のバランスがよい。「田中」と「楠」の交配によりつくられた品種で、1936年に命名・登録された。

瑞穂〔泡盛:瑞穂酒造〕

沖縄県、瑞穂酒造株式会社が製造・販売する泡盛。古酒タイプの「ロイヤル瑞穂」やアルコール度数25%の「マイルド瑞穂」などがある。

瑞穂〔泡盛:合同酒精〕

オノエングループ・合同酒精が販売する泡盛の商品名。天然吟香酵母を使用し、低温発酵で製造。

瑞穂〔道の駅〕

島根県邑智郡邑南町にある道の駅。国道261号に沿う。

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