現象・現像(読み)げんぞう

精選版 日本国語大辞典 「現象・現像」の意味・読み・例文・類語

げん‐ぞう ‥ザウ【現象・現像】

〘名〙
文明論概略(1875)〈福沢諭吉〉一「此有様はもと地球と他の天体と相対して地球の動くがために生じたる現像なるゆゑ」
② (━する) 姿をあらわすこと。あることがらが、ある形をとってあらわれること。また、その形。
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上「人間といふ動物には外に現るる外部の行為と内に蔵(かく)れたる内部思想と二条の現象(ゲンザウ)あるべき筈なり」
③ (現像) (━する) 写真で、撮影した乾板フィルム、または焼付をした印画紙薬品処理して、映像をあらわし出すこと。また、その処理。
※通俗写真薬品解説(1920)〈高桑勝雄〉「Developing 現像〈略〉或は白金タイプ、ゴムカーボン等の如く多少認め得べき画像を一層鮮明ならしむる処理を現像といふのである」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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