濃霧(読み)ノウム

デジタル大辞泉 「濃霧」の意味・読み・例文・類語

のう‐む【濃霧】

濃くたちこめた霧。気象観測では見通しのきく範囲が200メートル以下をいう。 秋》
[類語]ガススモッグ雲霧朝霧夕霧夜霧狭霧海霧かいむ海霧うみぎり煙霧

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精選版 日本国語大辞典 「濃霧」の意味・読み・例文・類語

のう‐む【濃霧】

〘名〙 こいきり。深い霧。気象観測上は視程が二〇〇メートル未満の場合をいう。海上濃霧注意報は視程五〇〇メートル未満。
文華秀麗集(818)上・秋山作〈朝野鹿取〉「谿生濃霧織薄穀、水写軽雷引飛泉」 〔趙孟頫早春詩〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「濃霧」の意味・わかりやすい解説

濃霧
のうむ

濃い霧のこと。気象観測では視程が200メートル未満の霧をいう。ただし海上の濃霧注意報の基準は視程500メートル未満が通例である。視程が10メートル未満などという濃い霧がおこることがあり、山霧前線霧海霧陸上交通海上交通の障害となる。高速道路では濃い霧になると速度制限があったり、ときには閉鎖される。列車も濃い霧のときは速度制限をしたり運転中止となる。空港では濃い霧のときは離着陸ともに禁止される。海上の濃霧による船舶遭難は古くから多い。交通の頻繁な瀬戸内海などではとくに濃霧に関心が払われている。

[大田正次]

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普及版 字通 「濃霧」の読み・字形・画数・意味

【濃霧】のうむ

深い霧。元・趙孟〔早春〕詩 初日、濃霧を收め 波、小星を亂す

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