減殺(読み)げんさい

精選版 日本国語大辞典 「減殺」の意味・読み・例文・類語

げん‐さい【減殺】

〘名〙 (「減」「殺」ともにへらす意)
① 減らして少なくすること。また、減ること。
※七新薬(1862)六「是れ膀胱及び腹筋の収縮力の減殺するに由る者なり」
法律で、被相続人のなした贈与または遺贈相続人遺留分を侵害したとき、遺留分権利者およびその承継人が、遺留分保全のため、定められた範囲内ですでに給付した財産返還請求し、また、まだ給付されていない財産に対する請求を拒むこと。
民法(明治二九年)(1896)九六七条「贈与の減殺に因りて得たる財産」

げん‐さつ【減殺】

〘名〙 「げんさい(減殺)」の慣用読み

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デジタル大辞泉 「減殺」の意味・読み・例文・類語

げん‐さい【減殺】

[名](スル)《慣用読みで「げんさつ」とも》少なくすること。減らすこと。また、減ること。「勢力減殺する」「興味が減殺される」
[類語]減る減ずる減少目減り減らす約める低減半減累減逓減漸減急減激減減損縮減軽減削減減量減衰減耗げんこう消耗摩耗摩滅減摩損耗摩損磨り減る磨り減らす

げん‐さつ【減殺】

げんさい(減殺)」の慣用読み。

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普及版 字通 「減殺」の読み・字形・画数・意味

【減殺】げんさい

減らす。

字通「減」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「減殺」の意味・わかりやすい解説

減殺
げんさい

遺留分」のページをご覧ください。

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