清流(読み)せいりゅう

精選版 日本国語大辞典 「清流」の意味・読み・例文・類語

せい‐りゅう ‥リウ【清流】

〘名〙
① 水の清らかに澄んだ流れ。澄んだ水の流れ。
経国集(827)一・春江賦〈嵯峨天皇〉「望春江兮騁目、観清流之洋洋」
※類従本撰集抄(1250頃)一「清流に洗てし、衣の色を亦はけがさじの」 〔班固‐西都賦〕
② よい家柄。名門。その出身者。また、清廉潔白な人々。
※菅家文草(900頃)一〇・辞右大臣職第二表「况復当時納言居臣下者、将相貴種、宗室清流」 〔魏志‐陳群伝〕
③ 昔、中国で、学術科目に合格した進士。

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デジタル大辞泉 「清流」の意味・読み・例文・類語

せい‐りゅう〔‐リウ〕【清流】

清らかな水の流れ。
名門。また、その出身者。
清廉潔白な人々。
[類語]水流濁流急流激流奔流懸河緩流放流放水貫流合流蛇行流れる流動する流通する流出するける通う・流れ下る・押し流す逆巻く渦巻く淀む

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普及版 字通 「清流」の読み・字形・画数・意味

【清流】せいりゆう(りう)

清らかな流れ。また、清廉名節の一派。宋・欧陽脩〔朋党論〕年、漸く黨の論る。昭宗の時にんで、盡(ことごと)く名士し、或いは之れを河に投じて曰く、此の輩、濁に投ずべしと。而してびたり。

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世界大百科事典(旧版)内の清流の言及

【漢】より

…当時3万人といわれる太学の学生や,地方では郷里制社会を宦官らの害から守ろうとする豪族や庶民にいたるまで反政府の清議(せいぎ)(世論)の輪は広がり,彼らは中央や地方の清節な官僚をみずからの代表として支援した。このような一派を清流とよび,宦官を濁流という。これに対して宦官は桓帝を動かし,166年に清流の誉れ高い李膺(りよう)(110‐169)ら200人を政治を誹謗(ひぼう)した罪で検挙し,彼らを党人と名づけて終身禁錮すなわち任官権剝奪処分とした。…

※「清流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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