津田(読み)つだ

精選版 日本国語大辞典 「津田」の意味・読み・例文・類語

つだ【津田】

姓氏の一つ。

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デジタル大辞泉 「津田」の意味・読み・例文・類語

つだ【津田】

姓氏の一。
[補説]「津田」姓の人物
津田梅子つだうめこ
津田監物つだけんもつ
津田助直つだすけなお
津田助広つだすけひろ
津田青楓つだせいふう
津田左右吉つだそうきち
津田宗及つだそうきゅう
津田宗達つだそうたつ
津田恒実つだつねみ
津田真道つだまみち

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百科事典マイペディア 「津田」の意味・わかりやすい解説

津田【つだ】

阿波国名東(みょうどう)郡にあり,現徳島県徳島市の東部,新町川と園瀬川などが合流して紀伊水道に入る河口部にあたる。中世には島で津田島とよばれ,1204年に大江泰兼の寄進により立券された,大和春日社領富田荘の一部を構成した。同年の立券文案などによれば,南は勝浦荘,北・西は南助任(みなみすけとう)保に接し,東は海に面し,西には入江があった。近世には徳島城下の外港の一つとして川口番所が置かれ,藍など徳島藩の特産品が積み出された。幕末には廻船業者は約40軒に上ったという。また眼前の津田浦は漁場でもあり,魚御分一役所(うおごぶいちやくしょ)も置かれていた。1854年の大洪水で港に大きな被害があり,安政年間(1854年−1860年)から慶応(1865年−1868年)初年にかけて大和屋与一兵衛・十四軒屋辰次郎兵衛らにより港湾の修築が行われた。幕末には台場が築かれ,大砲20門が備え付けられている。明治(1868年−1912年)に入ると津田港は西日本有数の物資移出高を誇り,また1879年には大阪・徳島間の定期航路が開設されて,乗船客は増加の一途を辿った。だが河口の土砂堆積などによって大型客船の入港が難しくなり,1913年以降は漁港としてのみ使用されることとなった。

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改訂新版 世界大百科事典 「津田」の意味・わかりやすい解説

津田 (つだ)

阿波国名東郡の鮎喰(あぐい)川の分流新町川と園瀬川の合流点にあり(現,徳島市東南部),別宮口,粟津口,長原口とともに四川口と称されて藩政期に発達した港町。大坂や堺と結び,徳島城下の外港として藩の分一所(ぶいちしよ)が置かれ,吉野川の別宮口とともに阿波藍,塩などの積出しにあたった。藩政末期には廻船業者40軒を数え,また沿岸廻送業の繫船地としても適し,日和待(ひよりまち)のつれづれを慰めるための浄瑠璃大盛行した。安政(1854-60)から慶応(1865-68)にかけて港湾の改修工事が行われ,十四軒屋辰次郎兵衛,大和屋虎蔵,湊屋茂右衛門,浜屋助作,段弥助,大和屋与一兵衛などが尽力した。61年(文久1)には外国軍艦の侵入に備え台場がつくられた。明治初期には西南日本有数の物資移出入高を誇る繁栄をみたが,川口の土砂堆積と近代的交通機関の発達により小松島港にその地位をゆずった。
執筆者:

津田(香川) (つだ)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「津田」の意味・わかりやすい解説

津田
つだ

香川県東部,大川平野の中部にあり,津田湾を囲む地域。旧町名。 1898年町制。 1956年鶴羽村と合体。 2002年4月大川町,志度町,寒川町,長尾町と合併し,さぬき市となる。北部の志度と接する孤立した山地には,砕石採取場がある。中心集落の津田は,かつてはサケ,マスなど遠洋漁業の基地であったが,養殖漁業中心に転換した。ボタン,製紙,手袋製造,ゴムなどの工場がある。周辺部では,米,野菜,果樹などを栽培,畜産も行なわれる。県立琴林公園 (→津田の松原 ) ,海水浴場など海岸に観光保養施設がある。琴林公園付近は瀬戸内海国立公園に属する。 JR高徳線と国道 11号線が通る。

津田
つた

広島県南西部,廿日市市佐伯の中心集落。旧町名。 1955年近隣4村と合体して佐伯町となる。山口と広島の県境をなす小瀬川中流域の小盆地にあり,古くは廿日市-津和野を結ぶ街道の宿駅として発展。近くに岩倉温泉がある。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「津田」の解説

津田 (ツタ)

学名:Parthenocissus tricuspidata
植物。ブドウ科の落葉つる性植物,園芸植物

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世界大百科事典(旧版)内の津田の言及

【佐伯[町]】より

…西は山口県に接し,中国山地脊梁部の鬼ヶ城山,羅漢山,大峰山などに囲まれ,瀬戸内海に注ぐ小瀬(おぜ)川の上流域を占める。中心集落の津田は,近世,山陽道の廿日市宿から石見(いわみ)へ向かう石見津和野路の宿駅として栄えた。町域の大部分が山林で,杉,松,ヒノキなどの良材を産し,木工場もある。…

※「津田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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