精選版 日本国語大辞典 「波」の意味・読み・例文・類語
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静かな水面に小石を投げ込むと,石の落ちた所を中心に波が輪のように広がっていく。この現象は次のように理解される。小石が水面にあたるとそこがへこみ,その分,そのまわりの円周上で少し盛り上がる。重力の作用で水面は平面になろうとして中心部では上昇し,まわりの盛上りは下降するが,水平面で止まらずに行き過ぎて振動を起こす。この振動は次々にそのまわりを巻き込んでいく。このように振動が次々に伝わっていく現象が波であり,ある瞬時をとると,水面は中心からまわりへと交互に凹凸に連なった,いわゆる波形となっている。このようにある媒質(水)に,その平衡状態(水面が平面となっている)を乱すような作用(小石を投げる)を及ぼしたとき,平衡状態に戻そうとする力,すなわち復元力(重力)が働き振動を始め,その状態が周囲に広がっていく現象を一般に波または波動と呼ぶ。
このような現象は広く見られ,音,光,電波なども波の一種である。これらを通じた波としての一般的な性質については〈波動〉の項目を参照されたい。また海の波は一般に周期,波長,その成因などから潮汐,津波,高潮,波浪などに分けられ,復元力の違いから表面張力波(さざ波),重力波などに分けられる。それぞれの項目を参照されたい。このほか地震動も地球を伝わる波(地震波)によって起こされたものであるし,気象に大きな影響を与える偏西風波動(大気大循環)なども,大気に起こる波である。
執筆者:寺本 俊彦
山本有三の長編小説。1928年(昭和3)7~11月《朝日新聞》に連載,29年朝日新聞社刊。〈妻〉〈子〉〈父〉の3部から成る。作品の主題は,息子が自分の子か他人の子かという悩みを持つ小学校教師見並行介の人生を描き,子どもは社会の子,全人類の子として育てるべきだというところにある。その揺れ迷う行介の心理を軸に,幼な妻と医学生,新しい女性と行介,子どもの反抗期・思春期と次々に起きる事件を描き,巧みな構成のもとに,行介の精神的な成長がくりひろげられていく。初出以後次々に表記に手が加えられ,漢字の使用を少なくし平易に改められており,作者の漢字制限論者としての立場もそこに知ることができる。
執筆者:浅井 清
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…海底堆積物
[海水の運動]
海水の運動は種々雑多であるが大別してほぼ定常的なものと,だいたい一定の周期をもって繰り返すものがある。前者に属するものは海流で,後者に属するものには潮汐による潮浪,潮流,湾の振動(セイシュ)および津波,風浪,うねり,内部波などがあり,日常生活に短期間周期の影響を与える。 海流によって気温,水温,塩分などの分布が支配され,またそれに従って気候,風土,生物などの分布が定まり,文明までがその影響を受けたと考えられる。…
… 同様に,太陽が地球表面にもたらすエネルギーは世界のエネルギー消費量の約3000倍と推計されている。 このほか,自然のエネルギー源には,風力,波力,潮流,海水中の温度差等があり,また光合成によるバイオマスもある。バイオマスは,エネルギーとしてより,食糧資源として重要であるが,一部は直接エネルギーに利用される。…
…水面の波は,だれもが見慣れた波動現象の一例である。このほか音,光,電波などの波動にわれわれはつねに取り囲まれている。…
…水面波のなかで,海面,湖面などに日常みられる風浪,うねり,およびそれらが岸近くの浅海で変形した磯波を総称して波浪という。すなわち波浪は,おもに風の力が原因となって生成される周期や波長の短い水面波で,潮汐,津波,高潮などの波とは,周期や波長,成因などの点から区別される。…
※「波」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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