日本大百科全書(ニッポニカ) 「水木洋子」の意味・わかりやすい解説
水木洋子
みずきようこ
(1913―2003)
シナリオ作家。本名高木富子。東京生まれ。日本女子大学国文科卒業。劇作家を志し、第二次世界大戦後、ラジオドラマ、映画に進出、亀井文夫監督の『女の一生』(1949)が初の脚本、今井正監督の『また逢(あ)う日まで』(1950)が出世作になった。以後も社会のなかの女性の世界を確固としてさわやかに描き、成瀬巳喜男(なるせみきお)監督の『おかあさん』(1952)、『あにいもうと』(1953)、『浮雲』(1955)、今井の『にごりえ』『ひめゆりの塔』(ともに1953)、『純愛物語』(1957)、『キクとイサム』(1959)など女流シナリオ作家の第一人者として評価を高めた。
[千葉伸夫]
『水木洋子著『水木洋子シナリオ集』(1978・映人社)』
[参照項目] |
| | | | |