水(漢字)

普及版 字通 「水(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 4画

[字音] スイ
[字訓] みず

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[その他]

[字形] 象形
水の流れる形に象る。〔説文十一上に「準(たひ)らかなるなり」と水準の意とする。〔周礼、考工記、人、注〕に「故書に準を水に作る」とあって、水を水準の器に用いた。〔説文〕にまた「北方の行なり」というのは、五行説では水を北に配するからであるが、「衆水竝びれ、中に陽の气(き)るに象る」といい、中の一画を陽、両旁を陰の象とし、坎の卦にあてて解するのは、拘泥の説である。

[訓義]
1. みず、流れる水。
2. 川、海。
3. うるおう、しみこむ。
4. 五行の一。また、坎の卦の象。

[古辞書の訓]
和名抄〕水 日本紀私記に云ふ、美豆波(みづは)〔名義抄〕水 ミヅ・カハ/水 ツキノサハリ 〔字鏡集〕水 ミヅ・ウルホス

[部首]
〔説文〕に水部四百六十八字、重文二十二、〔新附〕二十三、合わせて五百十三字、〔玉〕にはすべて九百五十七字を属する。衍・・泰などの数字を除き、他はすべて形声字である。

[語系]
水sjieiと準tjunとは声は近いが、通用するという関係ではない。水を水準器に用いることから、〔説文〕は水を準を以て解したもので、「水は準なり。川は(せん)なり」の類は、当時の音義説である。

[熟語]
水阿・水衣水位・水・水陰・水盂・水雲・水運・水裔・水影・水駅・水煙・水烟・水謳水甕・水火・水会水害・水涯・水磑・水郭・水閣・水旱・水患・水監・水鑑・水岸・水嬉・水戯・水居・水渠・水鏡水郷・水曲・水局・水玉・水禽・水虞・水君・水軍・水鶏・水撃・水月・水・水険水源・水原・水・水虎・水庫・水壺・水工・水行・水攻・水蛟・水溝・水光・水国・水獄・水災水際・水・水柵・水産水死・水師・水駛・水次水車・水・水手・水湿・水皺・水銃・水宿・水準・水処・水渚・水舂・水晶・水腫・水漿・水上・水色・水・水心水神水深・水尽・水人・水勢・水声・水精・水水石・水戦・水泉水草・水葬・水族・水賊・水村・水・水碓・水態・水沢・水獺・水畜・水注水脹水枕・水亭・水程水滴・水天・水殿・水田・水土・水弩・水灯・水唐・水痘・水・水頭・水竇・水道・水難・水・水波・水・水畔・水飯・水・水浜・水水夫水府・水平水兵・水・水辺・水母・水墓・水水墨・水磨・水沫・水幔・水脈・水霧水明・水面水門・水紋・水厄・水楊・水儡・水埒・水利・水理・水陸・水梁・水・水霊・水・水路・水牢・水楼・水漏・水・水潦・水湾
[下接語]
水・引水・水・飲水・雨水・雲水・淵水・汚水・温水・河水・海水・隔水・渇水・冠水・寒水・水・鹹水・掬水・菊水・吃水・喫水・水・給水・魚水・鏡水・行水・曲水・渓水・激水・懸水・湖水・江水・洪水・水・香水・降水・谷水・山水・散水・止水・入水・秋水・春水・如水・小水・上水・浄水・神水・浸水・深水・薪水・清水・聖水・石水・泉水・潜水・水・走水・増水・大水・帯水・濁水・淡水・湍水・湛水・断水・池水・治水・中水・注水・漲水・潮水・破水・杯水・背水・配水・排水・覆水・噴水・碧水・放水・防水・没水・明水・用水・羊水・揚水・利水・流水・溜水・臨水・冷水・霊水・漏水・潦水

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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