(読み)れっき

精選版 日本国語大辞典 「歴」の意味・読み・例文・類語

れっき【歴】

〘形動タリ〙 (「れき」の変化した語。多く「れっきとした」の形で用いる)
身分家柄などの高いさま。その存在価値などが確かなものとして、周囲から認められているさま。
※浄瑠璃・卯月の紅葉(1706頃)上「在所にれっきと親も有」
② ととのっていてりっぱなさま。きちんとしたさま。
滑稽本・八笑人(1820‐49)三「ずるずるべったりとつぶれて居たが、なんとれっきとし、ヘンあんまりれっきともしねへけれどサ」
③ 明白であるさま。はっきりとしているさま。
狂歌徳和歌後万載集(1785)八「九十九夜通ひしれんぼれれつこそれっきとしたるかた思なれ」

れき【歴】

[1] 〘形動タリ〙 (多く「れきとした」の形で用いられる) =れっき(歴)
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙一一「歴(レキ)とした証拠があっても、兎角外人対敵であっては」
[2] 経歴経験。多く、他の語と複合して用いる。「釣り歴は長い」「ゴルフ歴二〇年」「逮捕歴」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「歴」の意味・読み・例文・類語

れき【歴】[漢字項目]

[音]レキ(漢) リャク(呉) [訓]へる
学習漢字]5年
ある地点・時点・立場などを順次に通っていく。へる。「歴戦歴程歴任歴年歴訪歴遊巡歴遍歴
代々にわたる。「歴仕歴世歴代歴朝
経てきた跡。「歴史閲歴学歴経歴職歴戦歴前歴病歴来歴履歴略歴
はっきりと区別されるさま。「歴然歴歴
[名のり]つね・ふる・ゆき
難読れっきとした

れき【歴】

名詞の下に付いて、そのことの経験の意を表す。「渡航を調べる」「逮捕がある」「ゴルフ3年」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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