武蔵(読み)むさし

精選版 日本国語大辞典 「武蔵」の意味・読み・例文・類語

むさし【武蔵】

[一] (古くは「むざし」) 東海道十五か国の一国。古くは无邪志(むざし)国・胸刺(むさし・むなさし)国・知々夫国の三国造が置かれたが、大化改新後武蔵一国となり、初めは東山道に属していた。宝亀二年(七七一)東海道の一国となる。鎌倉時代には関東御分国、北条氏が国司守護職を兼帯。室町時代には初め鎌倉公方足利氏、後、関東管領上杉氏、戦国時代には北条氏が支配。天正一八年(一五九〇徳川家康の江戸入府後は、藩領幕領旗本領に分かれた。明治四年(一八七一)の廃藩置県後、一府八県が置かれたが、のち埼玉県・東京府・神奈川県に分割統合された。武州
[二] 旧日本海軍戦艦。「大和」と同型。基準排水量六万四千トン。速力二七ノット。昭和一七年(一九四二)完成。同一九年フィリピン沖で沈没

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デジタル大辞泉 「武蔵」の意味・読み・例文・類語

むさし【武蔵】

旧国名の一。東海道所属江戸時代初期に下総国の一部が編入された。現在の東京都埼玉県全域、神奈川県東部を含めた地域にあたる。武州ぶしゅう
旧日本海軍の戦艦。大和やまとと同型。昭和17年(1942)竣工。排水量6万9000トン。昭和19年(1944)フィリピン沖で米機の攻撃により沈没。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「武蔵」の意味・わかりやすい解説

武蔵
むさし

大分県北東部,国東市南部の旧町域。国東半島東部にある。 1898年町制施行。 1954年中武蔵村と合体。 2006年国東町,国見町,安岐町と合体して国東市となる。中心集落は古市両子山から南東流する武蔵川の流域に開け,米のほか,野菜が栽培される。 1971年安岐との境界地区に新大分空港 (1973大分空港に改称) が開港し,工場誘致が進んだ。照恩寺には国の重要文化財の国東塔がある。海岸国東半島県立自然公園に属する。

武蔵
むさし

大和型戦艦」のページをご覧ください。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「武蔵」の解説

武蔵
むさし

日本海軍の超戦艦。大和の姉妹艦。従来の軍縮条約型の戦艦(備砲40cm)を圧倒する備砲46cm9門の超戦艦で,1942年(昭和17)8月5日三菱重工業長崎造船所で竣工。43年から44年初頭にかけて連合艦隊旗艦となり,マリアナ沖海戦に参加したあと,44年10月24日レイテ沖海戦においてシブヤン海で米空母機の攻撃をうけ撃沈された。

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デジタル大辞泉プラス 「武蔵」の解説

武蔵

日本海軍の戦艦。大和型戦艦の2番艦。1940年進水、1942年就役の超弩級戦艦。1943年より連合艦隊旗艦。マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦に参加。1944年、シブヤン海進撃中にアメリカ軍の攻撃を受け、被爆・被雷して沈没。

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改訂新版 世界大百科事典 「武蔵」の意味・わかりやすい解説

武蔵(旧町) (むさし)

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367日誕生日大事典 「武蔵」の解説

武蔵 (むさし)

生年月日:1972年10月17日
平成時代の格闘家

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