武生水(読み)むしょうず

日本大百科全書(ニッポニカ) 「武生水」の意味・わかりやすい解説

武生水
むしょうず

長崎県壱岐市(いきし)郷ノ浦(ごううら)町地区の一地域。旧武生水町。壱岐島西岸に位置する。弘法(こうぼう)大師による湧水(ゆうすい)の伝説を有する。玄武岩台地の湧水に恵まれ、古くから壱岐の主邑(しゅゆう)をなす。

[石井泰義]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の武生水の言及

【郷ノ浦[町]】より

…岳ノ辻(213m)を最高点とする低平な玄武岩台地が広がり,海岸線は屈曲が多く,自然の良港をなす。郷ノ浦(旧,武生水(むしようず))は13世紀末,唐津岸岳(きしだけ)城主波多氏が亀丘城を築き,16世紀末から平戸松浦氏領の城下町として栄えた。郷ノ浦は江戸時代,特に漁業権が与えられていた壱岐八浦の一つで,明治初期には商業では芦辺浦が,漁業では勝本浦,瀬戸浦が優位にあったが,第2次大戦前に国や県の出先機関が集中し,現在も壱岐支庁などの集まる壱岐の中心地となっている。…

※「武生水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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